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2018.03   大好きな赤坂に12年、更なる上り坂を

   昔からあこがれていた赤坂に小さなオフィスを構えて、12年が経ちました。そして気づかされたのは、都心でありながら赤坂が豊かな美しい自然に恵まれていることでした。その名の示すとおり、山と坂と木々に包まれてこの町は存在します。
   赤坂の氏神氷川神社へは「氷川坂」か「本氷川坂」、忠臣蔵で有名になった「南部坂」を登りますが、ここは別名「難歩坂」というくらい嶮しい。氷川公園わきの近道は今も昔も「転び坂」と呼ばれています。そのほか、荷を牽く牛も音を上げるという「牛鳴坂」、急坂ゆえ車賃を銀三分増した「三分坂」は雷電の菩提寺に近い。紀州の広大な上屋敷が所在した「紀井國坂」。挙げれば切りがありませんが「赤坂」という坂はありません。
   数年前から国家資格になったキャリアコンサルタント養成講座を担当させていただいていますが、その仲間の春の集いにも、アメリカ大使館に程近い「桜坂・スペイン坂」の夜桜を楽しむ会がいつしか定番のようになりました。上野や千鳥ヶ淵にくらべスケールは大きくないが、しっとりとした街と夜桜のたたずまいは圧倒的。それに見物客のマナーの良さが花と坂の美しさを引き立てます。
   初夏には山王・日枝神社の藤が、山王稲荷社の赤鳥居の階段が伏見に負けず美しい。秋には豊川稲荷や氷川様のいちょうの巨木が空いっぱい黄色で染めます。年末ミッドタウンのライトアップには勉強仲間たちが毎年歓声をあげます。
   そのようにみんなが集まりやすい土地柄からか、仕事仲間の勉強会も「新赤坂の会」と名付けて、せまいながらワイワイと盛り上がっています。そんな周りに刺激されることもあって、私自身もまだまだ成長をめざして学びの手を抜くわけにいきません。坂の登り降りできたえたおかげで脚の筋肉も誰にも負けない。
   「孟母三遷の教え」といって、孟子の母はわが子の勉学に適した土地を求めて三度も住まいを移したいわれもあります。私にとっても、大好きだった赤坂に12年オフィスと学びの場を得たことが、自らの成長にも、いっしょに学んでくれた仲間のためにも大きかったと思い返しています。
   赤坂の「坂」に感謝しつつ、更なる上り坂にチャレンジしたいと願っている今日この頃です。

2017.11
   私たちは前方に明るい眺望が開けるとき、言いようのない高揚感に満たされるようです。それは自然を対象にする時とは限りません。仕事の場においても、勉強のさなかにあっても、よくそのことを思います。
   ここ数年、キャリアコンサルタントをめざす方々の学びをお手伝いしておりますが、皆様の目標はさまざまななかで、スタート時は意欲の差のようなものを感じることがままあります。
   学びは漠然と始められてもいい、でもいつか現在の自分の立ち位置を意識しつつ仕事の場で、人生のステージで、学びを活かせるようになっていただければうれしい。そのときお手伝いしてきた私も、言いようのない高揚感に包まれます。
   その時こそ、行く手に明るい眺望を得た喜びに浸れると思います。さらに強く意欲を持てるのではないでしょうか。人生いくつになっても「今が旬」「これからが旬」と。今日キャリアコンサルタントの合格祝賀会に出席するにあたっての感慨です。
   (写真はクルージングの折に遭遇した洋上のお日様、こんな風に前途に夢を持ちたいですね。)

2017.01
    アメリカの大統領がこわもての顔になり、世界中なにやらきな臭い。日本国内でも価値判断の物差しがずいぶん変わってきたように思えます。そんななかで2017年が船出しました。
    「子育て世代や高齢者に働きやすい場を提供し、女性の活躍と地位向上を」と、働き方改革の声もすっかり耳慣れたはずなのに、私が接する現実の環境のなかでは未だしの感を否めません。
   そんなこんなで、今年の私の頭から離れない思いがあります。それを、「終活の前にこそ就活を…七十を過ぎても学ぶ喜びを、そして働く喜びを…」という言葉にしてみました。
   この思いを、日々の仕事の場でも意識して皆様にお伝えしたいし、雑誌寄稿や出版物のかたちでも表現してみたいと願っています。

2016.02
   新しい年に実は、気持ちがザワザワと落ち着きませんでした。それは、なが〜く「赤坂の会」と称して、仲間と「学ぶ・語る・気づく。そして呑む」会を主催してきましたが、昨年12月いったん閉じることといたしました。でもザワザワは、そこに発するようです。
   6年にわたり会を75回も開催できたのは、ご参加の皆様の【学びの意欲】【積極的に参加したいというお気持ち】【気づきをいただけるご発言の数々】等々のご協力があってのことでした。感謝の気持ちでいっぱいです。
   ただ毎回のテーマ選択にも行き詰まりを覚え、開催準備にも体力・気力的に限界を感じてきたのも事実でした。そして会を閉じる決心をつけ、気持ちのザワザワも残りました。
   でもまだまだ私にも、この赤坂のオフィスから発信できることがあるのではないかとの思いを断ち切れません。そこへ実は数人の方から「研修講師としての基礎を教えてほしい」とのご要望をいただきました。そして私の中に「また新たな1ページを開こう」と沸き立つものがありました。
   そしてこうして、2016年4月に「新-赤坂の会」のスタートを切ることといたしました。「研修講師〜ベーシック編〜」として。
   社内外で、すでにセミナー講師としてご活躍している方、また活躍の機会が想定される方にご参加いただき、毎回一つのテーマのもとに、じっくり学びあって行きたいと思います。私の40年にわたる研修講師としての多少の経験と知恵を次世代の方々にお伝えできることを、春の訪れを待つがごとく楽しみにしているこの頃です。

2015.12
   二十年前にも、十年前にも、私は富士のすがすがしさに打たれた記憶があります。しかし歳を重ねていま眺める霊峰に、かつてより遙かに感動が重いことに気づきます。
   二十年前にも十年前にも、私は同じ仕事にいそしんでいました。同じ仕事といいながら、実は仕事の内容は大きく変化しています。時代に合わせて人材教育の持つ意味・方向性が変革を迫られたこともあるでしょう。そこに関わらせていただく私たち自身にも大きな変化が必要だったとも言えます。
    振り返ると必要な変化に向け学ばなければならないことも多様、学ぶことで時代を知り自分の成長に気づく喜びもまた多様でした。その喜びは、若い時代の私には決して来ることがなかった類のものだったと、近ごろようやく知りました。
    人材教育という道は表層的な作法や技術を伝えることではなく、人と人との交流に感動する力をつけていただくことだと思います。その感動を伝える力は、歳を重ねたからこそを持ち得たと、霊峰が教えてくれたひとこまでした。

2015.09
   実は恥ずかしながら、春から夏にかけての数か月を東へ奔り西に走り、「月月火水木金金」のスケジュールでどたばたしてしまいました。
   先輩から、友人から「自己管理が悪いせい」と冷やかされつつ、仕事とそれをこなすための自分自身の勉強時間で真っ黒に埋まったスケジュール管理帳を眺めては、ため息をついて数か月を過ごしました。
   そのなかで出会ったのが、この「奥山の秋」でした。そのたたずまいに触れてなぜかホッとすると同時に、季節の移ろいに目を向けることも忘れていたことに、恥ずかしさを覚えました。
   ご存じでしょうか?
   1988年高度成長期の三共「リゲイン」のテレビコマーシャル――「24時間働けますか?」。
   2014年にはブラック企業問題もあって、第一三共ヘルスケア「リゲイン」のキャッチコピーは――「3、4時間戦えますか?」になったそうです。
   育った時代のせいでしょうか、私自身「長時間働くこと」を〇とする思考回路から脱けきれません。でも、「奥山にみつけた秋」にホッとした自分がいたことがうれしくて、ホームページに頂きました。
   仕事と人生についてもう一度、ごいっしょに考えてみたいですね。

2015.04
   今年は私のオフィスから程近い赤坂アークヒルズ裏の桜坂・スペイン坂の花がそれは見事で、5回も夜桜見物に浮かれました。日本の春ってうれしいですね。うれしいが高じて、実は積年の憧れだった「三春の滝桜」にも逢いに行きます。
   これから初夏にかけて、つつじ、牡丹、やまぶき、そして紫陽花――年齢を重ねるほど花に惹かれ、そして実は新たな仕事へ向けてのワクワク感も大きいことに気づきます。歳をトルっていいこともずいぶんあるんですね。
   「公私ともにチャレンジ」と心に決めて始まった一年です。ワクワクするだけでなく、もっと自分を高めていい仕事につなげたいと自戒の念もきざしてきました。花に託しての年齢自慢をお許しください。

2015.01
   2015年のモットーは、公私ともに「チャレンジ」。
   2015年が明るく幕開けしたとわくわくしていましたが、すぐに春の足音が聞こえて来るようで慌ただしさを感じています。
   というのも、昨年からいろいろ準備を重ねてきた新たな方向が展開し始め、うれしさの反面不安もいっぱいです。公私ともに「チャレンジ」をモットーに、一皮も二皮もむけた新たな仕事の形をお目にかけたいと意気込んだり、思い通り運ばずにしょげたり……
   ベランダで梅がほころび、椿がふくらみ、・・・季節にあおられながら一歩一歩前進する年にしたいと願っています。

2014.09
   日本人の美意識に、開拓者魂に、誇りを
   世田谷美術館で約3ヶ月にわたり開かれた「ボストン美術館  華麗なるジャポニスム展」から大きな感動をいただきました。
   19世紀後半から西洋では浮世絵に代表される日本美術が大流行し、特に印象派の画家たちは日本から来た大胆な構図、鮮やかな色彩に魅せられ、数多の革命的な作品が生れたと聞きます。モネは自宅に睡蓮の庭を造り、睡蓮の連作を描き、夫人カミーユ・モネに着物を着せて等身大の「ラ・ジャポネーズ」の傑作を遺しました。
   友人3人で鑑賞したのですが、異口同音「日本に生れてよかったね」と誇らしく日本の酒を楽しんだ夜につなげ、仕事の場でも「日本らしい開拓者魂を失いたくないね」などと、おいしい一献を傾けたものです。
   ここに掲載した「Lady with a Parasol」もジャポニスムの作品の一つ。19世紀英国の画家 William E.F.Britten の作で、板に描かれた油彩(420×810mm)です。同行した友人の所有ですが、私が一目惚れしてしまったのでこの機会にごらんいただきます。

2014.04
   桜が終わると毎年、待ちねたように牡丹のつぼみが膨らみます。
   広くもないベランダに10年越し鉢植えの牡丹ですが、今年は例年より2週間は早く、元気いっぱいの華を競ってくれています。
   花の終わった後に、冬に入る前に、それなりに手入れを怠らないと、毎年見事に応えてくれるのがうれしい。
   「どのように自分を磨くかが人生の勝負です」と、若いころ先輩に教わったのに、ついつい漠然と過ごしてしまった私ですが、いま60代になって貪欲に「学びの場」に挑戦し続けています。牡丹ではないが、人生に手入れを怠らなければまだまだ花を咲かせることができると信じて行きたい。
   朝刊に見た女性樹木医の言葉に「新芽があれば、手入れさえ怠らなければ樹木は生き延びる」と記されていました。
   その言葉と、ベランダの牡丹のあでやかさに勇気をもらって、心をかきたてられている今朝です。

2014.01
    2020年オリンピックの開催都市が東京に決定されるなど、昨年は、私たちを取り巻く環境にさまざまな要素が加わりました。私にとってもいろいろな意味で節目となる年となりました。
    もちろん主として「研修講師」としての活動に専念いたしておりましたが、2013年は、
    4月から大学にて『ライフプランニング論』講義を担当
    5月に新著『熱さこそ就活成功のカギ』を上梓
    11月に日本産業カウンセリング学会金沢大会で
    『研修現場から見た女性社員のキャリア開発50年の変遷』を講義
    などと、本業以外での研鑽の場をいただくチャンスに恵まれました。
さらに、私がライフワークとしている勉強会「赤坂の会」も50回を超えました。
年も押し迫った12月21日には、受講生同士の結婚式にもお招きいただきました。嬉しいうれしい2013年でした。
    そして、さまざまな夢を伴って新しい歳を迎えました。
    その2014年早々に、人材開発情報誌の老舗『企業と人材』から、長年取り組んできた「女性中堅層の活性化」のテーマで執筆の機会をいただきました。
    年頭を、その特集表紙および本文ページで飾らせていただきます。

2013.04
    人材教育に長く携わらせいただいていると、いろいろなお声を頂戴します。
    (財)21世紀職業財団様の副読本制作のご縁をいただいたことをきっかけに、「転職・再就職」というテーマで全国を行脚し、また各方面からさまざまご要望を頂く機会が増えました。
     今回は出版社様からのご依頼を受け、現役ハローワークマン辻俊行氏との共著という形で一冊をまとめました。前回の『女性の再就職力』もやはり辻氏の協力を得ましたが、今回はその彼にさらに現場からの声を詳しく執筆してもらって、『イザ再就職力! 熱さこそ就活成功のカギ』上梓の運びに至ったものです。
    やや自賛になりますが、従来のマニュアル本とは一線を画し、ノウハウに加えて心のあり方にホットな視線を当てた画期的な新刊です。就活窓口からの生きた情報・助言も類書を超えて詳しく掲載しています。ご一読いただければ幸せです。

2012.12
    2013年を迎えました。また歳を重ねます。
    ひところは「年より若い!」といわれる言葉に自分を鼓舞する時がありましたが、最近は、若く見られることより「輝いている」といわれたいと思うようになりました。
     ところが「輝く」ためには、自分を外面的につくろってもいかんともしがたいところがあります。生涯学習を肝に銘じて「学び/気づき」を日々の中に取り入れてはいるものの、「輝く」には、まだ道遠しという自分がいます。
    最近読んだ本『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子著)の中に、「財産となるような歳を取りたい」「肉体的成長は終わっても、人間的成長はいつまでも可能であり、すべきことなのです。その際の成長とは、伸びてゆくよりも熟してゆくこと、成熟を意味するのだといってもよいかもしれません。」と記されていました。
    そのような「成熟」に少しでも近づけたいと、新年を迎えてあらためて想います。「成熟」は、どうも自分一人では取り入れられないように思えます。自分を知り、人から学び、多くの人間関係から熟していくような気がいたします。
    そういえば昨年のベストセラー上位に、『聞く力』(阿川佐和子著)と『置かれた場所で咲きなさい』がランクインしたそうです。多くの方々が人間関係の大切さに想いを致された結果ではないでしょうか。
     私もこの2冊からあらためて学んだことは、「人との関わり方、人間としての生き方、在り方」でした。ここで自らも、人としての立ち姿をもう一度振り返り、新年のスタートを切りたいと願っています。

2012.11
    今回は何をお届けしようかと思案していましたが、「ことば」をテーマにしたためてみます。
    一言“おはようございます”と明るい朝のご挨拶をいただくことで、一日の気持ち良いスタートを切れることは誰しも経験していらっしゃると思います。
    日頃の言葉づかいを変えることで、マイナス思考をプラス思考に変えることも出来るような気がいたします。「あんびょうたんことば(暗病反言葉)」と「めいげんそことば(明元素言葉)」と、暗い言葉と明るい言葉を分ける言い方があります。暗い言葉を避け、「まだ若い」「楽しい」「元気だ」「充実している」などと明るい言葉を身近に置いていると、毎日の感動の数も増えていくようです。
    『世界は言葉でできている』(フジテレビ)という番組をタイトルに惹かれて観ました。各分野からの出場者が「偉人の名言」の一部が空欄になっている箇所を埋めるという番組でした。元の名言を当てるのではなく「超える」のが狙い。出演者それぞれの人柄もしのばれて惹きこまれました。いいなあと思った作品もいっぱいありました。「『弱点』を恥と思うな『弱気』を恥と思え。」「人生において大切なのは『迷い』であって『悟り』ではない。」……言葉で遊んだひと時でした。
    今回の季節の写真には、オフィスに程近い東京ミッドタウンのライトアップのスナップを頂きました。昨年末あまりの見事さに目を瞠って、思わずシャッターを押した一枚です。名付けて『地球誕生』というストーリーで変幻していくライトアップ。今年がまた楽しみです。

2012.10
     あんなに暑かった夏もようやく終わり、虫の鳴き声が一段と大きく聞こえる候となりました。何度迎えても日本の秋はうれしい季節です。
     今夏は、山ガールの時間が十分取れましたので、4日という日数をかけて北アルプスの得難い感動に浸ってきました。中房温泉から大天荘へ。翌日に槍ヶ岳へ。お天気と仲間に恵まれ、槍の穂先を踏むことが出来、天狗池に映る“逆さ槍”に接する夢も叶いました。
    ここ2〜3年、毎月1回数人の仲間との山行を楽しんでいます。その都度「今日の歩きが限界!」とリーダーに訴えている私ですが、今回の槍ヶ岳登頂時にはその声も出ません。ただただひたすらトップを登るサブリーダーに随いて、黙々と足を運ぶのが精一杯でした。
    そのご褒美にいただいた感動は、今夏一番の喜びというより、人生最高のプレゼントといってよいものでした。毎朝4時起床。壮大な雲海から射し昇る日の出とのご対面に、私の小さな悩みなんか吹っ飛んでしまいました。ひとつ間違えれば奈落の底に落ちるような槍への登頂。大ベテランのリーダーが「こんなに恵まれた天狗池からの『逆さ槍』は初めてです」と感嘆。いくつもの幸運に恵まれて叶えられた、それは何にも代え難いご褒美でした。
    今年は、長年働き続けてきた一つの節目の年でもありました。その年に大きな大きなご褒美をいただき、気がついたら秋を迎えていました。

2012.06
    洛北鷹ケ峯の地に、日蓮宗光悦寺を訪ねました。本阿弥光悦翁の屋敷跡というだけに、鷹峰三山(鷹ケ峰・鷲ケ峰・天ケ峰)の優美な借景もさることながら、庭のしつらえ、整った敷石の造形、小径の風情、生け垣の工夫、新緑がしたたる中、心が洗われる想いでした。
    程近い源光庵・常照寺にも足を伸ばしてそれぞれの庭造りを楽しみましたが、源光庵の本堂に「悟りの窓」と名づけられた丸窓と「迷いの窓」という角窓が、迷い多き旅人を待っていてくれました。とてもとても丸窓の前に置ける身ではないと思いつつ、新緑を映す丸と角を交互に座る私がいました。

2012.04
    桜は都心で楽しみました。そして新緑には、奈良・京都で浸ります。毎年一回旅を共にする六人チームですが、旅の生き字引のような方が一人いらっしゃって、おかげで何度も訪ねたはずの場所が新鮮な驚きを運んでくれます。
    「知っている喜びより知る喜び」という言葉は私の人生の信条なのですが、また憧れの古都の地で、新緑とともに新しい血(知?)に浸れるとワクワクする思いです。

2012.02
    ながーい、冷たい冬でしたが、今年はいつもより背筋を伸ばして仕事に忙しく打ち込んでいました。おかげで風邪もひかず、オフィスの窓の外、小さなベランダの梅の膨らみを待っています。
    毎月テーマを決めて、10数名のご参加の方々と共に学び、語り合い、新たな気づきを頂く場が「赤坂の会」です。おかげですでに30数回を数えました。
    特に2月には、恩師武石恵美子先生に、ご専門の「ワークライフバランス」についてご講義を頂きました。先生の人気もあって小さなオフィスは酸欠状態でしたが、何物にも代え難い宝物を頂戴することができ、みんなで感動を分け合いました。
    赤坂の会では、講義をご担当頂く方との事前の打ち合わせ、第二部を彩る私の手料理の準備と、時に重くのしかかることもありますが、いまこれが私の生きている証ともなっています。(坂巻記)

2011.12
    いつもの新年より引き締まった気持ちで迎える2012年、国も人もだらけてはいられない。年賀状に素直に「おめでとう」を書けなかった方も多いのではないでしょうか。それでいて、例年に増して「人」との関わり方の大切さを思うのか、「絆」の文字を賀状や挨拶にしばしば見受けました。
    そしてあらためて思います。
    「日本ってすばらしい国だな、素敵なふるさとだな」って。
    「日本人ってすごい民族だな、素敵な仲間たちだな」って。
    広く世界中から寄せられた支援の輪に応えるためにも、以前に増して美しい日本を、日本人の心を、つくりあげていく、そんな第一歩が今年から始まると思うと、あらためて身の引き締まる思いです。

2011.10
    いくつもの災害にみまわれながら過ぎていった月日でした。1年を振り返るにはまだ早い、でも急に朝夕の冷たい風を感じると、つい時を振り返ってしまいます。
    今年ほど、生かされている喜び、人のぬくもりを恋しく思ったことはありません。
    過日、3泊した静岡の沼津市Tホテル。2日間はいつも通りの朝の挨拶で迎えられモーニングを済ませていました(バイキング)。それだけでも十分だったのですが、三日目の朝「今日が最終日ですね」と声をかけられました。全国津々浦々仕事でお訪ねしてお世話になるホテルも数え切れませんが、こんな一言は初めてでした。大きな11階建て、100室弱の客室があるホテルで、一人のお客にかけられたこの一言に、最終日の仕事へ向かう私は、満足というより感動を頂いていました。

2011.06
    雨風の強い一日、上高地に新緑を訪ねました。帝国ホテルから河童橋まで左岸は増水で危険とタクシーの運転手さんに教わって右岸の梓川水辺を、傘を傾げ水たまりを気遣いながら、しかし雨に濡れた若葉の瑞々しい彩りに浸った小半時でした。昭和9年に寺田寅彦が「雨の上高地」という紀行文を書いていますが、数十年をへだてても、実に彼の感動そのものを味わいました。
    しかししかし翌早朝、やや小やみになった1時間を拾って辿り着いた明神池の神秘の輝きには、同行5名思わず溜息をもらしていました。案内書には神降地(かみこうち)と記されていて、全員納得。写真などではとても伝えきれませんが、どうしても見ていただきたい「神の在る湖」の小雨に煙る一葉です。
    日本人の心はこうした神の贈り物に育まれてきたにちがいありません。その心がこれからも日本を支え続けてくれるのでしょうね。

2011.03
  被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
  2011年3月11日、この日は日本中に深い痛みを刻みました。大震災、大津波、続いて起きた原発事故。そこに立ち向かう被災地の皆様、自分の被災を脇に置いて救護に身を挺している方々、そこに日本人を見る場面が多々ありました。
  その日勤務先の川崎市元住吉から都心まで歩いて帰った中国人の方が「途中屋台が出て、おにぎりやリンゴ、飲み水を無料で渡してくれた。日本人ってスゴイ」と感動していました。
  今回の災害は復興までに長い年月を要するかもしれない。しかし日本人の「助け合う」心がきっと立ち上がらせてくれるに違いありません。有史以来幾たびの災害も日本人はそうやって乗り越えてきました。敗戦の痛手から、阪神や新潟等の大災害から、助け合って立ち上がりました。だから今度も大丈夫、必ず日本人の助け合いの心が立て直してくれると信じます。

2011.01
  この冬、寒さに肩をすぼめていた日が続きましたが、節分の日、ふっと暖かい日射しに恵まれた新宿御苑です。
  めざした梅はまだ固い蕾でしたが、寒桜が二三分咲きながらピンクに輝いて「春はもうここまで来ているよ」と教えてくれていました。目白のさえずりまで聞こえて、思わず携帯で撮った「早春」一葉を添えさせていただきます。
  「春待ち」または「待春」などという季語をかぶせたいような、久しぶりに心まで浮き立った時間でした。

2010.10
  ずいぶん遅れ気味ながら秋の気配に満ちてきました。日本の秋を彩る紅葉は世界一と、毎年あらためて思うのです。というわけで涸沢の一足早い秋色に浸ってきました。
  中腹の登山道は朱・橙・黄・茶・緑をこきまぜて、色彩の洪水に酔いました。これを「蜀江錦」というのでしょうか。
  9月に出した新刊『50歳からのスタートライン』を読売新聞でご紹介いただきました。また福祉雑誌「さきがけ」にも掲載されました。かつてユングは40歳を人生の正午としましたが、寿命が延びた今日「50歳が正午と唱えていることが印象的だった」とは編集の方の弁でした。

2010.09
  酷暑の夏に八ヶ岳の「赤岳」に挑戦してきました。ベテラン登山仲間にリードしていただいての山行は、安心感がある半面「迷惑をかけているな〜」と、自責の念にかられる2泊3日。
  それでも年齢を忘れてのチャレンジ、山の空気・自然と触れ合い、困難を超えた達成感は何物にも代え難い。今では次の機会を待ちわびる心境です。仲間が撮った高山の花を披露させていただきます。
  9月に新刊『50歳からのスタートライン  〜輝く女性になるためのテキスト〜』を上梓しました。一人でも多くの方にお手にとっていただけたらと願っております。

2010.07
  大好きな「立ち葵」が庭に、例年に増して大きな花をつけてくれました。気がつけば、今年も暑さにうだる季節を迎えております。世の中も政治・経済ともに、なかなかいい音色が聞こえてきませんね。それだけに一人一人の前向きに進む一歩一歩が、何かを動かすのではないかと思うこの頃です。
  赤坂の会もすでに十回を超え、集う皆さまにさまざまな実りをもたらしてきたと自負しております。ここで研鑽した成果が、少しずつでも私どもの研修・コンサルタントの現場を向上させてくれているように感じるのです。

2010.05
  沖縄・奄美はすでに梅雨入り。季節の駆け足ぶりに心までせかされます。
  早いもので、桜便りが聞こえ始めたころに設立した株式会社が数ヶ月を経て、よちよち歩きから一人前の歩幅を刻めるようになってきたと喜んでおります。これもひとえに、サポートしてくださる皆様方のおかげと感謝申し上げます。
  前回にも記しましたが「地味だけどいい仕事をしている会社だね」と言われるように、これからも人材開発の道ひとすじに歩みを積み重ねたいと覚悟を新たに、坂巻が撮影した紫陽花をお目にかけます。

2010.03
  まもなく桜だよりに心が浮き立つ。そんな日に実は株式会社を立ち上げてしまいました。
  私 坂巻美和子が人材開発の仕事に関わってから、30余年が経過しました。株式会社マネジメントサービスセンターで研修講師のスタートを切り、後に「社員教育研究室」を主宰、ひたむきに仕事に携わらせいただいてまいりました。
  このたび皆様のお力もいただいて「株式会社社員教育研究室」として新たにスタートを切ることといたしました。
  地味だけど「いい仕事をしている会社だね」と言われるように、「人材開発」の道を邁進していく所存です。従来にも増して「株式会社社員教育研究室」をよろしくお願いいたします。

 

 

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